柳田芙美夫氏の撮った写真の3万点もの原板が現存する。フィルムもあるそうだ。それは専修大学に預けられ、デジタル処理されているようだ。外部の人間にはその中を知ることはできない。専修大学で学生の選んだ写真が毎年展示されるという。それを見に行くしかないようだ。
柳田氏の写真は静岡で常設展示されている。依頼すれば出張展示もできるそうだ。
静岡放送から、それらの写真を載せた本が発売されている。
静岡連隊物語 ~栁田芙美緒が書き残した戦争 著者:静岡新聞社編
平和祈念展示資料館で小柳次一氏が撮った写真が展示されたことがあったようだ。
これらの展示を合わせて展示できたなら、相当な規模の展示ができるだろうと思った。残念ながら、私にそのような力はない。無念。
こういった写真もすべてまとめて、正しい説明文をつけてどこかに常設展示すべきではないだろうか。
ー追記ー
土門拳は1938年に1140枚日本赤十字を撮った。原板が日本カメラ財団に保管されているようだ。『戦争と平和』という本に書いてある。
『中支を征く』の著作権を持っているのが、日本カメラ財団だが、原板は残っていないのだろうか。
全日本写真資料保存会に、喜多原星朗氏が撮影し保存していた原板800枚のうち、1/3は使い物にならなかったとのことだが、それでも残っている。『ある戦友の記録』という本に書いてある。
昭和29年12月25日発行、『大東亜戦争写真史』の写真出典を見ると、元大本営所蔵の原板からの出典だと書いてある。その原板はどこにあるのだろう。
さらに出典をたどると、個人所有の原板の写真も含まれている。
なかでも、国内最多所有者は元ホンダ自動車の社長を務めた三男・威夫氏の父である、福井静夫氏の所有と記載されている。大日本帝国海軍の技術科士官を務め、艦艇研究家でもあった福井氏が所蔵していた原板を、今は呉市海事歴史科学館が保管しているようだ。
今のところ、この本からGHQに対しての自虐史観は感じられない。
アメリカの軍隊からも写真が提供されているのだが・・・
不思議な本だ・・・
写真の出典は、3巻までにしか記載されていない。
昭和29年という時期ゆえの何かしらの出来事があったのだろうか。
0コメント